2021.04.14
犬は、1回で1日分のフードを食べることができるほど大きい胃を持っています。そのため、目の前にあるフードをお腹いっぱいに食べる習性があります。多くのフードを1度に与えてしまうと、慌てて飲み込んでのどに詰まらせたり、肥満の原因になることから1日分を数回に分けて与えるようにしましょう。市販のペットフードの場合は、パッケージに表示してある給与量を目安に与えるようにしましょう。また、計量する場合は、カップで計量するのではなく、適正な量をキッチンスケールで正確に計って与えるようにしましょう。
RERに基づくDER推定法
(DER=RER×動物の状態係数)
Q 体重10㎏の13歳(去勢済み)男の子、犬
1日2回のご飯をあげる際、1回何グラムのご飯を与えればよいでしょうか?
A ①RER(安静時エネルギー要求量)を求める
RER=70×(体重㎏)0.75
=70×(10)0.75=70×(10)3(1/4)=70×√1000(1/2)
√1000≒31
=70×√31
√31≒5.6
=70×5.6
=約392Kcal
②DER(1日当たりのエネルギー要求量)を求める
高齢犬のため、DER=PER×1.4=392Kcal×1.4=549Kcal
③あげるフードのカロリーを調べる
高齢犬用のドライフード 360Kcal/100g
100gで360Kcalのフードを549Kcal必要
100g:360Kcal=X:549Kcal
360XKcal=54900
X=55100÷360
X=153g・・・1日に与える量
④1回に与える量は76.5g
ペット栄養管理士 東谷みのり