1990年代はじめ、WHOなどの調査から、中国最南部の広西チワン族自治区の秘境ともいえる地域で、驚くべき長寿村が発見されました。そこでは、医療環境も整わない秘境でありながら、それまで世界最高水準とされていた旧ソビエト連邦のカフカス地方をも上回る長寿の実態が明らかになりました。しかも驚くことに、この地域ではほとんどの老人が、毎日元気に働き続けていて、家畜までもが平均寿命が5~7年も長かったのです。
そして、これらの要因を調べていくうちに、ひとつの植物に辿り着いたのです。それが、医者のいない秘境で「薬草」として重宝され、具合が悪かったり、疲れた時などに食べる「荷花掌(ニカショウ)」という景天科石蓮属の常緑肉質の植物だったのでした。
荷花掌(ニカショウ)が自生している地域は、採取の困難な奥深い山の険しい岩肌なのですが、ここは太古の昔は海底にあり、土質にも大量のミネラルが含まれていたのでした。そこで、「この荷花掌(ニカショウ)に何か秘密があるのではないか?」と研究が開始されたのでした。
早速、北京大学生命科学学院に持ち返り、研究が始まりました。そこで、ある特有成分のエキスの抽出に成功した研究チームは、ラットを使った数々の動物実験を行いました。その実験の結果、荷花掌(ニカショウ)を投与したラットの血糖値が下がることが分かり、且つ、安全性にも全く問題がないことがわかりました。その後、糖尿病の人に対し試した結果、大幅な効果が見られたのでした。
※この「特有成分のエキス」が、現在は「ニカショウエキス」と呼んでいるものです。