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猫と水分

2021.03.01

猫は犬と違って水分をとるのがとても苦手です。それ故、ほとんどの猫は水分不足で脱水状態にあります。猫は脱水に対して鈍感です。猫が腎臓病になりやすいのはそのためです。1日に必要な水分量は、1日に必要なエネルギー量と同じです。1日に250キロカロリー必要な猫は、250mlの水が必要です。体内の水分の15%を喪失すると生命の危機となりますので、猫に水分を摂取してもらう工夫をしなければなりません。

 

猫は、器(バケツ、陶器、ステンレス、浅い皿など)や水の味(風呂水、蛇口から出ている水、市販の天然水、ミネラルウォーダーなど)に対する好みがあります。猫が好きな器やどんな水が好きなのかを見つけてあげることも飲水を促す一つです。

 

また、清潔で新鮮な水をいつでも猫が飲めるように飲み場を増やして飲水を促したり、猫は流水を好むことが多いので流水機能がついた容器を利用してみるのもいいでしょう。食事を食べなかったり、水をのむことができない猫の予防として皮下補液は有効(あくまでも予防)ですが、脱水は解決しません。多量にいれても尿量が増えるだけで細胞内脱水は解決できません。どうしても皮下補液をしなければならない場合は、3日に1回が望ましいです。あくまでも、水は口から摂取させることが重要です。

 

慢性的な脱水症状は、代謝障害や、潜在性の疾患を悪化させ、さらに体温調整機能を減少させます。

ペット栄養管理士 東谷みのり

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