2021.03.04
犬の歴史と食性
◎解剖学的には肉食、代謝上は雑食動物
◎ヨーロッパで3万2000年~1万8000年前に家畜化されはじめる
◎犬の祖先は、オオカミやコヨーテ、セグロジャッカルなどといわれている
◎種類は500を超える
◎体格差が大きい(大型犬から小型犬まで多種多様)
多種多様になった理由は、狩猟用・使役用・愛玩用・競技用などの目的別に人が意図的に手を加えたから。
◎人の手で改良された結果、遺伝的に問題のある品種がいる
例えば、
・ジャイアントシュナウザーのビタミンB12吸収不良
・ドーベルマン、コッカースパニエル、ある種のテリアの銅蓄積病
ブルテリアの重症皮膚炎
・シベリアンハスキー、アラスカン・マラミュートの亜鉛吸収不良
・ミニチュア・シュナウザーの高脂血症
・ダルメシアンのプリン代謝異常
・アイリッシュ・セッターの特定血糖でグルテン感受性腸疾患
・ジャーマン・シェパードの膵外分泌不全(日本では、コーギーが多い) など
◎基本的になんでも食べる
でも、苦いものと辛いものは嫌い
甘いもの、酸っぱいものが大好き
◎多少腐敗していても大丈夫(腐肉食者)
野生時代は、狩りをして得た獲物を食べ切れない場合は、地中に埋めてお腹がすいたときに掘り起こして食べていた習性が残っている
◎食事と食事の間があいても大丈夫、ドカ食いOK
◎温かい食べ物でも冷たい食べ物でもなんでも食べる
◎犬は食に関して、猫ほどのこだわりはない
◎犬の生活リズムは、基本的に人の生活に合わせる
ペット栄養管理士 東谷みのり